ラッキーと歩く2
こんにちは、稲田です。
今回はちょっと足を伸ばしてみました。
先ずは松尾大社。

大社の名に恥じぬ大きな朱色の鳥居が参拝者のハートを鷲掴みにします。
古くは「賀茂の厳神、松尾の猛神」といわれ、
平安遷都以降、重要な守護神として崇拝されてきましたが、
中世以降は造酒の神として信仰されるようになりました。
最初に松尾大社を開いたのは、とある渡来人だったとされているのですが、
彼が同時に造酒の技術をもたらしたことから、
信仰内容の転回が起こったとされています。

多神教とはいえ、色んな神様がいるものです。
酒好きたる者、もはや足を向けて寝ることの出来ない場所、それが松尾大社なのです。

ところで下の写真はぼくのお気に入りの一枚です。
具体的な説明は敢えて省きますが、ムードが良いです。非常に。

70年代ドイツの電子音楽演奏集団(ジャーマン・プログレッシブ・バンド)
“クラフトワーク”の一員にいそうな感じです。
資料館にて一般公開されていますので、興味のある方は是非ともおこしください。
入場無料です。

次は嵐山にある法輪寺です。
法輪寺には「嵯峨の虚空蔵(こくぞう)さん」として親しまれる
虚空蔵菩薩さまが安置されています。
この虚空蔵さまは無限の智恵と慈悲をもつとされる、
超インテリ菩薩です。
そのため智恵や記憶といった面での利益をもたらす菩薩として信仰されています。
鎌倉時代の有名な僧侶である日蓮もまた
12歳のときに仏道を志すにあたって
虚空蔵さまに21日間の祈願をしたそうなのですが、
後に若くして全ての仏経典を読破したそうです。
そんなサクセス・ストーリーも。

ここ法輪寺では、13歳になった子供たちが虚空蔵さまに智恵を授かる
「十三参り」という行事が行われます。
参詣の帰路、本殿を出たあと後ろを振り返ると、
せっっっっっっかく虚空蔵さまに授かった智恵を返さなければならないという伝承があり、
そのため渡月橋を渡り切るまでは絶対に後ろを振り向いてはいけないとされています。
僕は京都出身ではないので十三参りのことは知らなかったのですが、
京都では有名な通過儀礼のうちの一つだそうです。


また、ここ法輪寺境内には、電気・電波を護る鎮守社の
電電宮(でんでんぐう)が設けられています。
もともとは雷の神を祀っていたのですが、
昭和31年に平松金之助さんという当時の近畿電波管理局長だった方が
今後電波の利用が多くなることから電電明神を電気・電波の神とし、
また、電気・電波関連の草分け的研究者や事業者の霊を
広く世間に知らせようと主張しました。
それによって、電気研究者の代表としてエジソン、
電波研究者の代表としてヘルツの銅製の肖像が掲げられた電電塔が建設され、
昭和41年の大阪万博を記念して今の電電宮が建てられました。
今の時代に電気・電波は欠かせないもので、
それは「火」や「水」と同様に非常な重要なものだと思います。
もはや電気・電波なくして正常に成り立ちません。
一見、すこし変わった信仰にも思えるかも知れませんが、
しかしながら先に述べたことを考えると
電気・電波に信仰が芽生えるのも無理のない話かもしれませんね。
このブログも、そしてクラフトワークのエレクトロ・ミュージックもまた
電気・電波なくして在り得ません。

松尾大社の件を書いていたら無性に清酒が飲みたくなったので、今回はこの辺で。
それではまた。

